シンギングボウルの音を、ネットに上げない理由
- 17 時間前
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表題の通り、私はシンギングボウルの音をネットには一切上げていません。
別に意地悪をしているのではなく、理由があってのことです。
一般的に、ヒーリングやトリートメントで使うシンギングボウルは7つをワンセットとして扱います。
それはドレミファソラシに対応させているからです。
しかし、シンギングボウルには正確な音階はありません。C(ド)の音とか、G(ソ)の音とか狙っては作れないからです。
職人の手によってできたボウルを鳴らしてみて、Cに近い音が一番メインで出ていたらCボウル、Gに近い音が一番大きく出ていたらGボウルという風に決めています。
「Cに近い音」と書いたのは、どのボウルも、ほぼ間違いなく、西洋音階からは外れているからです。
なので、ボウルをそろえるときは、7つを鳴らしてみて、不協和音なりに調和のとれた、自分にとって心地よく感じるボウルたちをワンセットとして扱います。
シンギングボウルの音を倍音と表現するのを聞いたことがあると思いますが、倍音というのは、例えばA(ラ)の音でいうと、自分の声で出しやすい高くも低くもない真ん中くらいのラの音が、440Hz(ヘルツ)という振動数なんですが、(振動数というのは音の振動が1秒間に何回空気を振動させるかという回数で、音の高さを表します)この振動数は、1オクターブ上がると2倍になるように決められています。逆に1オクターブ下がると、振動数は半分になります。この辺りは共鳴という高校物理の理屈と重なってくるので詳細には触れませんが、まあそんなもんだと思っておいてください。
倍音どうしはハモリやすく、心地よく聞こえてきます。そしてお互いに共鳴しやすい(共鳴というのは足を引っ張りあうのではなく、お互いを盛り立てやすい)という性質を持っています。
例えば、オクターブ上とか下とか、たくさんあるA(ラ)の音の振動数は、440Hzを基準として、その倍倍倍。。。と半分半分。。。ということになるので
27.5,55,110,220,440,880,1760,3520,7040,14080Hz
ということになります。
若くて健康な人の耳に聞こえる音の振動数は20Hz~20000Hzなので、人にはこれくらいのラの音が聞こえます。
シンギングボウルの「倍音」と呼ばれる音は、物理的に説明するとこういうことになります。
でもね。。。

でも、実際にシンギングボウルを鳴らし、その振動数を測定すると、倍音どころじゃないんですよ。
画像は私のFボウルを鳴らしたときの振動数の分布をグラフに表しています。横軸は振動数(Hz)、縦軸は音の大きさ。
大きく聞こえるいくつかの音がありますが、それらも必ずしも倍倍にはなっておらず、その間の音とか、要するにあらゆる高さの音が、めちゃくちゃランダムに出ています。
これがシンギングボウルの音の正体なんです。
私たちは、こういう音に安らぎを覚え、癒されるのです。
倍音とか、1/fゆらぎとか、シンギングボウルの心地よい音は、様々な解説をされますが、この、科学的に捉えどころのない音の集合体が、シンギングボウルの本質です。
そして、演奏やヒーリング、トリートメントでは、7つ前後のボウルを同時に重ねていきますので、あらゆる振動数(高さ)の音が、重なり、共鳴し、ハモリ合い、不協和音さえ、心地よく身体に浸透してくるのです。
さらに、「音」は空気など物体の振動による現象なので、シンギングボウルの倍音は、振動を伴い、その振動は、空気を介し、また床や畳を通して、私たちの身体に深く深く染み入ってくるのです。
もうお分かりでしょうか?
私がシンギングボウルの音をネットに上げない理由が。
スマホのマイクでは高音しか拾えないし、本格的なシンギングボウルのCDでさえも、実際の音からはかけ離れており、もちろんその振動は感じることすら出来ません。
アコースティックな音源、クラシック音楽やジャズなどをたしなむ人は、CDやレコードの音と、ライブでの生の音との歴然とした差はご存じですよね。
Shunkenでは、トリートメントに限らず、シンギングボウルのワークショップやイベントを随時開催しています。
是非是非。
シンギングボウルの生の倍音と振動に浸りにお越しくださいませ。




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